チュウブグリーン研究所は、独自の新しい芝草品種、資材、工法の開発および導入と評価を実施し提供いたします。各種スポーツフィールドに於きましては、国内屈指の調査技術・機器を活用してフィールド調査を実施。皆様へ迅速に調査データを提供と改善策のご提案致します。
① ジョージア大学との提携芝品種 ティフグランド、ティフスポーツ、ティフタフ等
ティフグランド、ティフスポーツ、ティフイーグル、ティフタフなどのティフシリーズを数多く開発し、バミューダグラス育種の世界的権威であるジョージア大学ティフトン試験場、ウェインハンナ博士とグリーン研究所長山田
ティフタフ(新品種)
・アメリカのジョージア大学で開発された、バミューダグラスの品種
・耐干ばつ性に非常に優れた品種
・導入に向けた国内での試験を開始します
ティフウェイ
・ジョージア大学から導入した、純粋品種を保持しています
・バミューダグラスの品種
・現在競技場などで最も広く使われています
・高い繁殖力、踏圧・擦り切れからの回復にも優れています
ティフドワーフ
・バミューダグラスの矮性品種
・葉身が細く、密なターフを形成します
・低刈り耐性があります
・比較研究の為に、純粋品種を保持しています
ティフイーグル
・バミューダグラスの矮性品種
・葉身が細く、葉色が濃く、密なターフを形成します
・低刈り耐性があり、早いパッティングスピードを維持できます
・耐乾性があり、降雨の少ない時期にも生育します
・当社での取扱い検討品目として保持しています
② Fox(改良コウライシバ)
・株式会社チュウブと国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構との共同開発品種
・農林水産省品種登録申請品種で、米国植物特許登録の申請も行っています。
・擦り切れ抵抗性や耐踏圧性があり、回復力に優れます
・出穂が極めて少なく、葉幅が狭く葉色が濃いので、景観的に綺麗な芝に仕上がります
・当社取り扱い品種の中でも最も優れた品種です
③ 善緑(改良ノシバ)
・平成30年3月9日、農林水産省告示第488号により品種登録されました。
・育成は一般社団法人 日本草地畜産種子協会
・緑色期間が非常に長く、緑色が濃い
・緻密なターフを形成します
・擦り切れ抵抗性や耐踏圧性があり、回復力に優れます
緑色調査(左:善緑 右:野芝 撮影日:H28/12/12 当社琴浦町内生産圃場にて)
④ たねぞう(改良ノシバ)
・種子繁殖と栄養繁殖の両方が可能です
・種子販売、ソッド生産販売を行っております
・在来のノシバに比べて春の萌芽が早い
① 生育調査
・葉身窒素測定:葉の中に含まれる窒素濃度を測定し、施肥管理をより効果的に行うことができます。
葉身窒素調査状況
② ターフクオリティ試験
競技場やゴルフ場のグリーン等のスポーツターフで、プレーヤーが安全かつ技量を的確に反映する為、 フィールドに求められる性質(プレーイング・クオリティ)を確保する為に、様々な試験を行ないます。 ラグビーワールドカップ等、ワールドラグビーやFIFA主催の大会でフィールドに求められるターフクオリティ試験の調査項目に対応可能です。
・ヘッドインパクトテスター(危険な落下の高さ)
ラグビーのような激しいコンタクトプレーを伴うスポーツでは、重大な負傷の多くが頭部への衝撃に因るものとなっています。この試験では、頭部への衝撃をピッチ面が解消する力の調査を行います。
所定の高さより、約5kgのヘッドモデルを落下させ、その時にヘッドモデルが受ける衝撃エネルギー量を測定します。
ヘッドインパクトテスター ヘッドモデル
・AAA(衝撃吸収性、垂直変形、エネルギー反発)
ピッチ上をプレーヤーが走る際に、その衝撃をピッチが吸収する特性(衝撃吸収性)、ピッチの安定度(垂直変形)、ピッチを走るプレーヤーに跳ね返るエネルギー量(エネルギー反発)の調査を行います。
ピッチが硬過ぎるとプレーヤーが怪我をするリスクが高くなり、柔らか過ぎるとプレーのパフォーマンスに影響が出てしまいます。
AAAは、20kgの錘を55mmの高さから落下させ、加速度を測定することで算出します。
AAA機器 AAA測定状況
・TS装置(垂直せん断抵抗力)
ラグビーでスクラムを組み、足を踏ん張った時の垂直方向の牽引力を測定します。数値が高い程、スクラムによる芝生の損傷を防ぐことが出来ます。
TS装置 TS装置測定状況
・コンパクション(表面硬度)
プレー上のクッション性を評価する為、英国スポーツターフ研究所(STRI)が開発した、クレッ グ・インパクト・ソイルテスターを用いて表面硬度の測定を行います。
加速度計を内蔵した500gの重りを30cm の高さから芝生の上に落として、最大減速度を測定します。 1地点で5回以上測定した平均値を求めて、表面硬度として基準値と比較、判断します。
・トラクション(水平せん断抵抗力)
英国スポーツターフ研究所(STRI)が開発したトラクション測定装置を用いて、スポーツをする際に足と芝生の間で水平方向に働く支持力(=牽引力)を測定し、競技による芝生への負荷に対する強度を判断します。
1地点につき6回測定し、平均値を求めて基準値と比較して判断します。
・跳ね返り(リバウンド)
高さ3mからボールを自然落下させ、跳ね返りの高さを測定します。
・転がり
ボールが芝生上を転がる時の転がりやすさを測定します。
ゴルフ場のグリーンではスティンプメーター、サッカー場等ではSTRI方式(STRI:英国スポ ーツターフ研究所)が用いられます。
・表面平坦性
ピッチ上の不陸の有無を調査します。3.0mの直定規をピッチに置き、移動しながら目視で隙間を確認し、隙間ゲージで寸法を測定します。
平坦性調査状況
③土壌調査
芝草生育が悪い競技場、ゴルフ場、公園緑地等の現場で土を採取し、物理性や化学性、透水性等の測定を行い、その現場の土壌の特徴を調査。芝生管理作業に反映させます。
・土壌物理性
○通気性調査:芝草生育にとって十分な通気性が確保できているかどうかを判断します。
○三相分布調査:三相分布(固相、液相、気相)の測定を行い、土壌構造を評価し、芝草生育にとっ て好適な三相分布に対する
良否を判断します。
○粒度分布調査:粒径組成の測定を行い、芝草生育にとって好適な粒径組成に対する良否を判断します。
・土壌化学性
土壌 pH、EC、土壌成分分析(アンモニア態窒素、硝酸態窒素、可給態リン酸、交換性カリウム、交換性カルシウム、交換性マグネシウム、可給態鉄、交換性マンガン)を行い、芝生土壌の栄養診断を実施。 肥培管理等の作業に反映させます。
・土壌透水性
インフィルトロメーター(簡易式現場透水性試験器)を用い、芝生表面から土壌への透水性を測定し、 排水性の良否を判断します。
・土壌水分
土壌の体積含水率を測定し、水分状態の良否を判断します。
④日照調査
日当たりの悪い競技場、ゴルフ場グリーン、ティーグラウンド等で調査を行い、データを分析して改善案の提案を行います。
特殊なレンズを付けたカメラで全天空写真の撮影を行い、調査地で芝生が健全に生育できる日照時間が確保できているかを判断します。 さらに、日照を確保する為に支障となっている樹木等を特定、芝草の生育に必要な日照時間確保のための改善案を提案します。
⑤病害調査
現場から芝草サンプルを採取し、顕微鏡観察により菌を同定し、対策・改善案の提案を行います。
サンプル採取で菌の特定ができなかった場合は培養し、顕微鏡観察による病原菌同定を行います。
①芝草葉身窒素測定器
当社と株式会社サタケによる共同開発で、当社で販売を行っています
短時間で簡単に測定できるポータブルな葉身窒素測定器
高温障害の予防・施肥管理設計のために
葉身窒素測定器の2つの特徴
・ 非破壊測定:葉身を傷つけず、はさむだけで葉身窒素量が測定可能。
・ 簡単、安定:外気温や日照条件に左右されず、誰でも簡単に安定した測定が可能。
・ 短時間測定:測定時間は約2秒で、スピーディな測定が可能。
・ 小型、軽量:コンパクト設計で作業性がよく、自由度の低い圃場での携帯測定も可能。
②花卉ラッキョウ
当社では、芝生の管理を行いながら秋にラッキョウの花を楽しむことを目的として、鳥取県園芸試験場開発で、鳥取県品種登録取得の花卉ラッキョウを、鳥取県と取扱契約しています。
登録品種である『プリティルビー』『プリティピンク』『プリティパール』の増殖、販売に向けた試験を実施しています。
③植物活力剤(鉄資材)の製品化
リサイクル商材を用いた植物活力剤(鉄資材)の製品化に取り組んでいます。
製品化のための試験を行ない、近々に上市予定です。